企業法務担当者様向けブログ

再勧誘の禁止~しつこい勧誘電話を断るには~

決まりを守って行われた電話勧誘であっても、長々と説明をされたり何度も電話をかけてこられたりすると、うっとうしく感じることがあります。このような電話を断る方法はないのでしょうか。

電話勧誘販売の場合も、訪問販売と同様に、契約等を締結しない意思を表示した消費者に対する勧誘の継続や再勧誘を禁止しています。「契約はしません。もう電話しないでください」とはっきり伝え、それでも電話をやめない場合は、関係機関へ相談しましょう。

<事例12>

商品購入を勧める勧誘電話が何度もかかってきたため、「けっこうです」と伝え、断ったつもりだったが、翌日商品が配送されてきた。すぐに事業者へ問い合わせたが、「けっこうです、というのは契約するという意味だ」といわれた。

勧誘を拒否するには、「契約はしない」という意思をはっきりと伝える必要があります。

訪問販売の際と同様に、「考えさせてください」「今は忙しいので」と言った曖昧な表現では、勧誘を拒否したと認められない可能性があります。また、「けっこうです」「いいです」といった表現には要注意です。事例のように「契約が成立した」と解釈されて、商品が送りつけられたという被害が発生しています。

悪質な勧誘として、勤務先へ度々電話してきて、業務を滞らせるといった被害や、細かなことで言いがかりをつけて逆上し脅迫めいた言葉を浴びせられるといった被害も発生しています。このようなときに、勧誘から逃れたい一心で契約してしまうと、「執拗に勧誘すれば契約する客」として情報が出回り、同種の業者からさらに激しい勧誘が行われる二次被害に遭う可能性があります。電話口とはいえ気が引けますが、はっきり断ることが重要です。