就業時間中の私用メールと職務専念義務①

就業時間中の業務命令に基づかない私用メールは、労働者が労働契約上負う職務専念義務に違反するものです。また、業務用のメールアドレスを使用して社内の従業員宛に送信すれば会社設備の私的利用にもあたり、さらに、メール受信者の業務…

副業収入と兼業禁止の問題 ~ネットオークションの収入~

古本等の持ち物をネット上で売り収益を得るネットオークションは、広く一般に利用されているところです。従業員がネットオークションで継続的な収入を得ている場合、形式的には兼業と言えますが、そのことをもって直ちに企業秩序を侵害す…

副業収入と兼業禁止の問題 ~ブログの広告収入~

従業員が個人的にブログを開設し、ある商品やサービスの広告を掲載して収入を得るケースがあります。これが兼業に該当し、形式上職場の兼業禁止規定に違反しているとしても、直ちに懲戒処分が認められるわけではありません。以下、検討す…

ネット上の書き込みへの対応 ~発信者の特定とその後の措置~

○プロバイダに対して発信者情報の開示請求をする 掲示板運営者が開示したアクセスログ(前回記事参照)をもとにプロバイダを割り出し、そのプロバイダに対して発信者の氏名や住所等の開示を求めます。開示してもらえない場合、発信者情…