フェアユース規定とは?

前回までご紹介してきましたように、日本の著作権法は著作権者の許諾なく利用できる場合を定めています(制限規定)。 しかし、これでは昨今のデジタル・ネットワーク化の急速な進展により、どんどん生まれる新しい創作や利用の態様への…

制限規定の具体例 ⑦インターネット取引に関する制限

現在はネットオークションやネットショップなどを利用して、インターネット上で物の売り買いをするのが当たり前になりました。商品を売りたい場合、目の前にいない相手に商品を伝える手段として、商品の画像をサイトに載せることが多いと…

制限規定の具体例 ⑥ネットワーク上の情報流通の円滑化に関する制限

ネットワーク上の情報流通が円滑かつ確実に行われるには工夫が必要です。多数のアクセスに対し効率よく安定的に対処できるようにしたり、災害時にシステムがダウンしてしまっても対処できるようにしたりする工夫です。 その際には、ネッ…

制限規定の具体例 ⑤公開の美術の著作物等の利用

「美術の著作物でその原作品が屋外の場所に恒常的に設置されているもの又は建築の著作物は、一定の場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる」と著作権法第46条で定められています。この条文は展示権の制限規定…

制限規定の具体例 ④営利を目的としない上演・上映等

著作権法は非営利目的であれば、著作権者の許諾無く、公表された著作物を上演・上映・演奏・口述することを認めています。著作権法第38条にて、下記の条件を定めています。 ①公表された著作物であること ②非営利であること ③聴衆…

制限規定の具体例 ②写り込み

写り込みとは、写真や動画撮影などの際に本来写そうと思っていた対象だけでなく、背景に絵画作品などが写り込んでしまったり、動画を撮影していたところ、その場に流れていた音楽も録りこまれてしまったりすることです。 こういった場合…

著作権の制限規定とは?②

著作権法は著作権が制限されるケースを規定しています。教育や障害福祉などの公益目的や所有権との調整、デジタルでの円滑な流通を目的とした様々な制限規定があります。 許諾なしに著作物を複製・利用する場合は原則として出所の明示が…

著作権法の制限規定とは?

これまでご説明してきました通り、著作権者は著作権の利用について独占的な権利をもっています。他人が著作物を利用するためには、著作権者の許諾が必要です。しかし、どんな場合もその都度許諾が必要なのは不便ともいえます。許諾を得る…