概要書面とは、連鎖販売取引の契約締結前に、事業者が販売者へ交付しなければならない書類です。勧誘が口頭で行われると説明が不正確だったり理解が十分に出来なかったりするため、消費者が適切な情報を得たうえで契約するかどうか選択で…
概要書面と契約書面
連鎖販売取引では、概要書面と契約書面という2種類の書類を交付するよう義務づけています。概要書面は勧誘時に、契約書面は契約締結後に交付する書面で、それぞれ書面に記載すべき内容が定められています。どちらの書面も、書面の交付が…
連鎖販売取引の広告規制
通信販売などと同様に、連鎖取引販売でも広告に表示すべき内容が定められています。マルチ商法の商品販売は口コミを中心に行いますので、ここでいう広告は、商品を販売するための広告ではなく、販売員になるように勧誘する広告のことです…
勧誘方法の規制~セミナーや研修会での勧誘~
連鎖販売取引では、訪問販売のキャッチセールスやアポイントメントセールスのように、勧誘の目的を告げない誘引方法によって誘った消費者に対して、公衆の出入りする場所以外の場所で勧誘を行うことが禁止されています。 マルチ商法の場…
連鎖販売取引の規制内容
連鎖販売取引の規制内容には、行政規制と民事ルールがあります。行政規制は以下のような規制があります。 ・勧誘の際の氏名・勧誘目的・取扱商品の種類などの明示義務 ・広告の表示義務・誇大広告などの禁止、迷惑メール規制 ・重要事…
連鎖販売取引の問題点②~販売員は実は個人事業主~
<事例14> 友人から「いいバイトがある」と誘われてマルチ組織の販売員になった。新たに販売員を勧誘したら収入が増えると聞き、組織のマニュアルに従って別の友人を勧誘したところ、説明の内容が事実と異なるので違法で…
連鎖販売取引の問題点
特定商取引法は、マルチ商法を禁止もしていなければ、開業規制もしていません。それは、マルチ商法があくまでビジネスであるためです。それでは、どのような点が問題で、規制されているのでしょうか。 1つめの問題点として、事実と異な…
連鎖販売取引とネズミ講のちがい
マルチ商法ときくと、「それってネズミ講じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 マルチ商法とネズミ講は、金銭を支払って会員になり、自分より下の階層の会員を増やすことで利益が得られる、という仕組みは共通していま…
連鎖販売取引とは④~特定利益・特定負担とは~
前回紹介したとおり、特定商取引法の連鎖販売取引に該当する場合、特定利益・特定負担のいずれもあることが条件になります。 特定利益とは、組織から得られる利益のことで、次の3種類があります。 ・販売員を獲得したときのリクルート…
連鎖販売取引とは③~特定商取引法で定める5つの条件~
前回、マルチ商法について説明しましたが、特定商取引法では、次の5つの条件すべてに当てはまるものを、規制の対象としています。 ①商品の販売(サービスの提供)を業とするものであること ②販売の仕組みは、再販売・受託販売・販売…