企業法務担当者様向けブログ

<退職と解雇>続・休職期間満了と退職

要注意! 休職期間満了後の自然退職

休職期間満了後の自然退職については、会社の処分が介在していないため、後から法的に争うことが困難になります。傷病休職の場合には、期間満了時に復帰可能かどうか(傷病が治癒しているかどうか)の認定そのものが争いとなることがあります

また、自然退職を定める規定そのものが適法かどうかも問題となり得ます。例えば、事故欠勤休職(解雇の猶予としての意味もあります。)において、休職期間が20日と設定されている場合、労基法20条の解雇予告期間(30日間)とのバランスを欠きます。従って、自然退職につながる休職処分も、その期間は30日以上でなければならないと考えられます。