訪問販売は、販売業者が一方的に自宅などへ訪ねてきて勧誘を行うもので、その商品をほしいと思っていなかった消費者としては、十分な知識もない状態で勧誘を受けることから、不意打ち的な販売方法といえます。
そのため、価格や品質について適切な判断ができなかったり、強引な勧誘から逃れるために契約をしてしまったりと、多くの被害が発生しています。
<事例1>
ある日突然自宅へセールスマンがやってきて、勧められるまま布団を購入する契約をした。後日、百貨店やスーパーでは、より安い価格で品質の良いものが購入できるとわかり、契約を取り消したい。
訪問販売の問題点としては、主に以下の5つがあげられます。
①消費者に十分考える余裕がない
②相手の業者の情報がない
③販売する商品の情報や基本知識がない
④そのため相手のペースで話を進められがち
⑤自宅などの閉鎖的空間で、嘘の説明や強引な販売が行われやすい
事例1は、消費者は元々布団をほしいと思っていたわけではないので、価格や品質について比較検討する材料がなく適切な判断ができなかったという、典型的な被害の例です。