企業法務担当者様向けブログ

通信販売とは

前回まで訪問販売についてご紹介してきましたが、今回からは7つの類型のうちの2つめ、通信販売についてご紹介します。

通信販売とは、事業者が郵便等の通信手段で、消費者から契約の申し込みを受けて行う、物品や権利の販売、または有償サービスの提供のことをいいます。カタログなどの紙媒体を介しての販売はもちろん、いわゆるテレビ通販やインターネット通販も通信販売にあたります。

通信販売の広告としては、紙ベースのチラシ、ダイレクトメール、新聞・雑誌のほか、テレビやインターネットのホームページも対象になります。また、申し込みを行う通信手段としては、郵便のほか、電話、ファクシミリ、パソコンや携帯電話からのメールも該当します。ただし、電話での勧誘を受けて申し込む場合は電話勧誘販売にあたります。

最近では通販会社がいくつもあり、限定商品や遠方でしか販売していない商品が自宅にいながら手に入るなど、大変便利になりました。移動したり買った物を持ち運んだりする手間がかからないこともあり、ついつい気軽に利用してしまいがちですが、一方で、相手がどんな事業者なのか知らないまま契約してしまうためトラブルに発展しやすい面もあります。

特にインターネット通販では、トラブルになり対応を求めようとしても、事業者の住所も電話番号もわからず連絡がとれない、ということが少なくありません。利用する前に、信用できる事業者かどうか、消費者自身でよく確かめることが重要です。