事業者の行為の差し止め請求

これまでそれぞれの取引類型で、不当な勧誘行為の例や、禁止されている勧誘行為についてご紹介してきました。被害にあったとき消費者それぞれの被害は民事ルールによって回復することができますが、悪質な事業者をそのままにしていては、…

クーリング・オフと第三者への転売

<事例37> 訪問買取で着物を買い取ってもらったが、後日思い直してクーリング・オフの通知をした。しかし買取業者から「既に他の方へ売ってしまったので、商品を返せない」と言われた。商品を取り戻すことは出来ないのだろうか。 訪…

クーリング・オフ・取消制度

訪問購入は、自宅という閉鎖的な空間で行われるため強引な勧誘が行われがちであり、また買い取りの価格が適正なのか比較材料の少ない状況での取引です。冷静に判断する時間を確保するため、契約書面を受け取ってから8日を経過するまでの…

訪問購入に対する規制④~書面の交付義務~

訪問購入では、「まとめて○○円」といった買取方法が多く、後から書面を見ても、どの商品にいくらの値がついたのかよくわからないことが多くあります。また、商品と引き替えに代金だけを置いていった、というような場合、クーリング・オ…

訪問購入に対する規制③~氏名等の明示義務と再勧誘・不当な勧誘行為の禁止~

<事例36> 「古着買取」のチラシを見て、ちょうど処分したい古着があったので、電話をして来てもらうことにした。当日引き取ってもらうつもりの古着数点を見せたが、それには目もくれず「他に貴金属や宝石はありませんか」と言われ、…

訪問購入に対する規制②~適用除外~

訪問購入の規制の対象となるのは、法令で定められた以下の物品以外全ての物品です。なかでも宝石や貴金属の買取りによる被害が多くあります。 <法令で規制の対象から除外されている物品> 自動車・家電・家具・書籍・有価証券・CD・…

勧誘行為に対する規制①~飛び込み営業の禁止~

訪問購入は、自宅という閉鎖的な空間で行われることから、執拗な勧誘や強引な買取など勧誘方法を巡ってトラブルが発生しがちです。別の種類の物品の買取を装って来訪するケースや、無料査定をうたって家へ上がり買取を迫るケースなどが典…

訪問購入とは③~具体的な被害例~

訪問購入の被害は、女性や高齢者を中心に、自宅という閉鎖的な空間を利用して消費者を威迫したり、長時間居座って勧誘を続けたりするものが多く、売るつもりのないものまで怖くなって売ってしまったという被害が典型的です。具体的にどの…

訪問購入とは②~商品が返ってこない?引き渡し拒絶制度~

訪問購入の大きな特徴は、消費者が「買う側」ではなく、「売る側」であるということです。商品は消費者が所有している特定の物品であり、クーリング・オフをしても同じ物が取り戻せないのでは意味がありません。これまでの被害例では、「…

訪問購入とは

訪問購入とは、購入業者が店舗以外の場所で行う物品購入の取引のことです。多くの場合、購入業者が「不要な物品を買い取ります」などと言いながら一般消費者宅を訪問し、着物や貴金属、古銭、切手などの物品の買い取りを行います。近年、…