2016年12月20日の回でご紹介したとおり、通信販売は訪問販売と比べて不意打ち性がなく、強引に商品を売りつけられる心配はありません。一方で、実際に商品を見ることができず広告だけを頼りに契約しなければならないため、広告の…
インターネットオークションへの適用~個人の出品は規制の対象になる?~
インターネットオークションは、インターネット上で行う競売のことです。売りたい人と買いたい人の交渉で値段が決まるので、相場より手頃な価格で商品が手にはいる場合もあり、多くの人が利用しています。しかし一方で、顔の見えない個人…
通信販売とは②~クーリング・オフ制度がない~
通信販売はこれまで見てきた訪問販売とはどのような点が異なるのでしょうか。 大きな特徴は、クーリング・オフ制度がないことです。特定商取引法の規制の対象である7つの類型のうち、クーリング・オフ制度がないのは通信販売だけです。…
副業収入と兼業禁止の問題 ~ブログの広告収入~
従業員が個人的にブログを開設し、ある商品やサービスの広告を掲載して収入を得るケースがあります。これが兼業に該当し、形式上職場の兼業禁止規定に違反しているとしても、直ちに懲戒処分が認められるわけではありません。以下、検討す…
通信販売とは
前回まで訪問販売についてご紹介してきましたが、今回からは7つの類型のうちの2つめ、通信販売についてご紹介します。 通信販売とは、事業者が郵便等の通信手段で、消費者から契約の申し込みを受けて行う、物品や権利の販売、または有…
【2016年改正】業務禁止命令制度の創設
2016年9月8日の回でご紹介したとおり、特定商取引法には、業法と当事者ルール2つの性格があります。 業法の規制に違反した場合、罰金や業務停止命令、事業者名公表などの行政処分が行われることがありますが、2016年改正より…
ネット上の書き込みへの対応 ~発信者の特定とその後の措置~
○プロバイダに対して発信者情報の開示請求をする 掲示板運営者が開示したアクセスログ(前回記事参照)をもとにプロバイダを割り出し、そのプロバイダに対して発信者の氏名や住所等の開示を求めます。開示してもらえない場合、発信者情…
消耗品のクーリング・オフ
クーリング・オフ妨害のご紹介の回で少しふれましたが、政令で指定された一部の商品については使用するとクーリング・オフができないことになっています。これを「指定消耗品」といい、以下のような商品が指定されています。 <指定消耗…
ネット上の書き込みへの対応 ~発信者の特定~
ネット上の掲示板で、従業員と思われる人物による、会社や他の従業員への誹謗中傷の書き込みを発見した場合の対応法をご紹介します。 まずは、その書き込みのある画面を印刷又は撮影して保存しましょう。 書き込みは基本的に匿名でなさ…
クーリング・オフ妨害~様々なクーリング・オフ妨害の例~
クーリング・オフ妨害については、事例8のように「使用した物はクーリング・オフできない」というものや、「うちではクーリング・オフは受け付けていない」というものが典型的な例ですが、他にも様々な妨害がありますので、よくある被害…