連鎖販売取引の規制内容

連鎖販売取引の規制内容には、行政規制と民事ルールがあります。行政規制は以下のような規制があります。 ・勧誘の際の氏名・勧誘目的・取扱商品の種類などの明示義務 ・広告の表示義務・誇大広告などの禁止、迷惑メール規制 ・重要事…

業務用PCのログオン・ログオフ時刻を労働時間管理に使えるのか?

企業は、自身が所有・賃借する施設・設備について管理する権限を有しているので、従業員に貸与するPCについても、その管理権限に基づき使用状況を把握することができます。 PCのログオン・ログオフ時刻自体は、プライバシー権として…

連鎖販売取引の問題点②~販売員は実は個人事業主~

<事例14> 友人から「いいバイトがある」と誘われてマルチ組織の販売員になった。新たに販売員を勧誘したら収入が増えると聞き、組織のマニュアルに従って別の友人を勧誘したところ、説明の内容が事実と異なるので違法で…

連鎖販売取引の問題点

特定商取引法は、マルチ商法を禁止もしていなければ、開業規制もしていません。それは、マルチ商法があくまでビジネスであるためです。それでは、どのような点が問題で、規制されているのでしょうか。 1つめの問題点として、事実と異な…

連鎖販売取引とネズミ講のちがい

マルチ商法ときくと、「それってネズミ講じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 マルチ商法とネズミ講は、金銭を支払って会員になり、自分より下の階層の会員を増やすことで利益が得られる、という仕組みは共通していま…

連鎖販売取引とは④~特定利益・特定負担とは~

前回紹介したとおり、特定商取引法の連鎖販売取引に該当する場合、特定利益・特定負担のいずれもあることが条件になります。 特定利益とは、組織から得られる利益のことで、次の3種類があります。 ・販売員を獲得したときのリクルート…

連鎖販売取引とは③~特定商取引法で定める5つの条件~

前回、マルチ商法について説明しましたが、特定商取引法では、次の5つの条件すべてに当てはまるものを、規制の対象としています。 ①商品の販売(サービスの提供)を業とするものであること ②販売の仕組みは、再販売・受託販売・販売…

業務用IT機器を従業員に貸与するとき

例えば、従業員に貸与したスマートフォンが、業務以外の私的な目的で使われ問題になるケースがあります。従業員の常識や良識に任せているだけでは、ウィルス感染や情報漏洩、予想外の高額な利用料金がかかる、などのリスクもあります。そ…

連鎖販売取引とは②~マルチ商法が規制された経緯~

前回マルチ商法のメリットについてご紹介しましたが、仕組みやメリットだけを聞くと大変すばらしい販売方法のように思えます。なぜマルチ商法は特定商取引法で規制されているのでしょうか。 マルチ商法は下階層の販売員の入会金や売り上…

連鎖販売取引とは①~マルチ商法の仕組みとメリット~

特定商取引法で規制されている類型の1つである「連鎖販売取引」は、あまり聞き慣れない言葉ですが、いわゆるマルチ商法について規制しています。 マルチ商法とは、消費者が販売員となって組織に参加し、口コミで商品を販売する商法です…