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フリーチケット制・会員権制~メリットとデメリット~

最近のエステティックサロンや外国語教室でよくあるのが、会員権制やフリーチケット制とよばれる制度です。前払いでチケット(もしくは会員権などのサービスを受ける権利)を購入しておき、好きなときに予約を入れてチケットを消費していくシステムになっています。

フリーチケット制は決まった曜日や日にちにサービスを受ける場合と比べ、スケジュールを立てやすく、急な用事でサービスを受けられなくなった場合にも料金が無駄になることはありません。また、チケットをまとめて購入すると料金を割引する事業者が多いため、一見消費者にとって都合のよい制度にみえます。

しかし、「いつでも予約が取れる」と言われてチケットを購入したのに、実際は全く予約が取れないことも少なくありません。事業者によっては、チケットに使用期限を設けており、期限経過後に残ったチケットは返金を受け付けない場合もあるため、結果的に多くのチケットが無駄になり、消費者にとって不利になってしまうことがあります。

また、チケットをまとめて購入した後、事業者が倒産すると、消費者は料金を返してもらうこともサービスを受けることもできなくなります。大手英会話スクールが倒産した際は、多くの消費者がこのような被害に遭いました。なかには数年分ものチケットを購入していたため被害額が多額になるケースがあり、社会問題となりました。