契約書の期限に関する表現「遅滞なく」「直ちに」「速やかに」には注意!

契約書の期限に関する表現「すぐに」には3つある 契約書には、「遅滞なく」、「直ちに(ただちに)」、「速やかに」という3つの表現があります。 いずれも「すぐに」という意味ですが、 どの程度の時間なのかは決まっているわけでは…

契約書作成にあたり、注意すべき表現 「みなす」と「推定する」

擬制規定 法文上よく「甲の場合は乙とみなす」という文が出てきます。 これを擬制規定といいます。 甲があった場合、乙の不存在の証明(反証)自体が許されません。 推定規定 これに対し「甲の場合は乙と推定する」というのは、 あ…

「配転」について~同じ部署内は?海外出張は?従業員は拒否できる?~

配転とは? 配転とは、職務の変更(配置転換)または勤務場所の変更(転勤)のことをいいます。 このうち、同じ部署内での一時的な職務変更や出張については、会社がもともと持っている指揮命令権(労働者に対して業務上の指示を行う権…

転籍とは?~転籍と出向の違い・裁判例と解釈~

転籍とは 転籍とは、従業員を別の会社に異動させ、かつ、籍まで移すことです。 転籍は、元の会社との労働契約関係(雇用契約)が完全に終了している点で、出向とは区別されます。(出向については別のコラムでお話します) ※元の会社…

【出向の種類と適用条件】従業員の同意が必要?就業規則の規定は?

出向の種類について 出向には、在籍出向(元の企業に在籍したまま、異なる会社の業務に従事すること) と転籍出向(単に出向ともいいます。完全に新しい企業に移籍して働くこと)の 2種類があります。 出向には従業員の同意が必要?…

人事について【休職】「休職中の賃金は?休職期間が終わったあとは?」

休職の種類について 休職とは、法律上の制度ではなく、就業規則や労働協約によって定められる制度です。 休職の種類には、傷病休暇(病気や怪我で職場を休む)や、事故欠勤休暇(私的な事故により職場を休む)、起訴休職(労働者が刑事…

確定期限と不確定期限~契約書作成にあたり、注意すべき表現その2~

契約書における期限とは? 期限とは、法律行為の効力の発生・消滅又は債務の履行を、将来発生することの確実な事実に関連させる、契約書の特約です。 期限には、確定期限と、不確定期限があります。 確定期限とは 確定期限では、期限…

停止条件と解除条件~契約書作成にあたり、注意すべき表現その1~

契約書の中に「一定事項を条件とする」という記載がある場合・・・ この文言をどう解釈するか、具体的には「条件」なのか「不確定期限」なのか、裁判において争われることがあります。 今回は、「条件」についてお話しします。 はじめ…

「基本契約」で契約をシンプルに!「個別契約」はきちんと”記録”!

基本契約書は継続的な契約をシンプルにするために使います 企業間の取引は、1回限りではなく、継続的に取引がなされることが多いです。 その場合、契約ごとにまったく新しい契約書を作成するのは手間がかかりますよね。 そのため、当…

契約書は全てのトラブルを予防できる?!実は「条文の解釈」が問題となることも…

契約書を作成すればあらゆる紛争(トラブル)を予防できる!!というわけではありません。 条文の解釈が問題となることもあります。 「条文の解釈」を意識して契約書を作成しよう! ・契約書の記載内容に解釈の争いができるだけ生じな…