続・<要注意>留学費用の返還を求めることについて

会社が従業員との間で、退職した従業員に留学費用を返還させる契約をすると、労基法16条(賠償予定の禁止)に違反する可能性があります。 判断のポイントは? 費用の返還を求めるにあたっては、留学が、 ・従業員の自由意思による参…

美術の著作物に関する問題~応用美術の取扱い~

絵画、版画、彫刻、書、舞台美術、漫画、劇画等のような純粋美術を著作物とすることには疑問がありませんが、応用美術を著作権法上保護するかという問題があります。   応用美術とは? 一般に下記の創作物に分類されます。…

<要注意>留学費用の返還を求めることについて

従業員が会社の費用で海外留学に派遣された後に退職する場合、会社が従業員のために費やした費用が無駄になってしまうことになるので、会社が、なんとか退職をしないように足止めをし、また仮に退職をする場合には費用の弁済を求めるよう…

美術の著作物(著作権法10条1項4号)

絵画、版画、彫刻、書、舞台美術、漫画、劇画等、形状や色彩により平面的あるいは立体的に表現された著作物のことです。 上記にあげた「書」は美術の著作物と考えられていますが、印刷文字書体についてはどうでしょうか? 花文字や、飾…

就業規則に有効期間はあるの?

就業規則には有効期間の定めをおくことは必要ではなく、一般に、付則には就業規則の施行日しか記載されず、有効期間は記載されていません。労使協定(例えば、三六協定)については有効期間を定めることが義務付けられている場合がありま…

災害補償 ―民事損害賠償と労災保険給付との関係ー

従業員が業務上の事由により負傷し、疾病にかかり、または死亡した場合の災害補償について、民事損害賠償(会社の安全配慮義務違反や不法行為による損害賠償責任)と労災保険給付との関係は問題になるところです。 判例では、「同一の事…

舞踊又は無言劇の著作物(著作権法10条1項3号)

日本舞踊、バレエ、パントマイムなどが該当します。思想又は感情を身振りや動作により表現していますね。 ただし、これらの「振り付け」自体が舞踊又は無言劇の著作物なのであり、著作権者は振付師です。振り付けを演じる行為そのものは…

音楽の著作物(著作権法10条1項2号)とは?

楽曲及び楽曲を伴う歌詞など音によって表現されたものを音楽の著作物といいます。音楽のジャンルは問いません。 楽譜になっている必要はありませんので、即興演奏も音楽の著作物です。 なお、オペラやオペレッタのような楽劇的著作物や…

健康診断も義務の一つです

労安衛法(労働安全衛生法)では、会社に対して、従業員に対する定期的な一般健康診断を義務付けると同時に、一定の有害業務に従事する従業員に特殊健康診断を義務付けています。(66条) このような法律の規定以外にも、会社は、従業…

言語の著作物(著作権法10条1項1号)とは?

小説、脚本、論文、詩歌、俳句、随筆、マニュアルなど文字で表現されたものや、講演、説教、テーブルスピーチなど口頭で伝達されるものを含めて言語の著作物といいます。 ただし、事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道は、言語の著作…