クラウドサービスは、インターネットの環境があればいつでもどこでも利用できるので大変便利ですが、情報漏洩のリスクがあります。
例えば従業員が、業務用PCから個人向けのクラウドストレージ*に機密情報を移した場合、そのサイトの閲覧履歴は残りますが、それ以上の証拠は残りません。また、業務用PCからウェブメール**で機密情報を外部に送信した場合も、サイトへのアクセス履歴は残りますが、その送信メールを削除してしまうと、証拠は残りません。
このように、従業員による個人向けクラウドサービスを利用した不正行為は、その証拠を確保するのが困難なため、許可制にしたりアクセス制限をかけたりして、利用を制限する必要がでてきます。
*クラウドストレージ・・・「Googleドライブ」や「Dropbox」など、インターネット上のデータ保管サービス
**ウェブメール・・・「Gmail」や「Yahoo!メール」など、ウェブブラウザで利用できる電子メールサービス