PC、スマートフォン、タブレット端末のようなIT機器やWi-Fi等の無線の発達は、「いつでもどこでも仕事ができる」状況を作り、大変便利である反面、以下のような新たな問題を生じます。
◎労働時間の把握・管理が難しくなる
企業側としては従業員を拘束しやすくなり、労働者側としては勝手に仕事をし残業代を請求することもあります。労働時間管理(指揮命令)のルールや、何を残業と扱うのかを整理・明確化し厳格に運用することが重要です。
◎労働時間・拘束時間が長くなり健康の維持に懸念が出る
従業員の健康確保という視点からの労務管理も大切です。安全配慮義務の観点では、従業員が労務から完全に解放される時間がどの程度確保されているかも問われます。
◎情報漏洩のリスクが高まる
いつでもどこでも仕事ができるということは、その分情報漏洩のリスクも高まります。技術的なセキュリティ対策に加えて、情報管理に関するルールも整備し、従業員へ周知・徹底させましょう。