誰が著作隣接権者となるのでしょうか?③放送事業者

放送とは、公衆に同一の内容が同時に受信されることを目的として無線通信の送信を行うことで、放送事業者とは、放送を業として行う者です。具体的には、NHKや民法各局などのことです。 放送事業者の権利 放送事業者は下記の権利を有…

誰が著作隣接権者となるのでしょうか?②レコード製作者

レコード製作者とは、音を最初にレコードに固定した者のことをいいます。著作権法上のレコードは、「物に音を固定したもの」全般を指しますので、レコード盤やCDなどに限りません。デジタルレコーディングをして、ハードディスクに音声…

誰が著作隣接権者となるのでしょうか? ①実演家

実演家とは、歌手、演奏家、俳優、ダンサーなどのことをいいます。 実演家の権利 ・録音権・録画権 実演を録音・録画する権利、及び録音物や録画物のコピーを許諾する権利です。但し、実演家が一度自己の実演を映画の著作物のために録…

著作隣接権とは?

著作物を公衆に伝達するには、その著作物を利用する者が必要です。歌手などの実演家、レコード製作者、放送事業者、有線放送事業者を通して、私達は著作物に接することが多いですね。歌手の歌唱を通して歌(著作物)を耳にしますが、創作…

翻訳権、編曲権、変形権、翻案権(著作権法27条)

二次的著作物について2014年12月1日の記事でご説明しましたが、この二次的著作物を創作する権利を著作者は専有しています。 翻訳とは? 翻訳とは、言語の著作物について、その言語と異なる他の国の言語により表現することです(…

貸与権(著作権法26条の3)

貸与権とは、自己の創作した著作物の複製物を公衆に貸与する権利です。「複製物」のみが対象ですので、譲渡権と異なり原作品は対象ではありません。レンタル店が許諾を得ずにCDやDVD、ゲームソフト、本等を有料で貸し出すと侵害にあ…

譲渡権(著作権法26条の2)

譲渡権とは、頒布権が認められている映画の著作物を除く著作物について、その原作品や複製物を譲渡により公衆に提供する権利です。 以前は、譲渡に関する権利は頒布権として映画の著作物についてのみ認められていましたが、平成11年に…

頒布権(著作権法26条)

頒布権とは、映画の著作物について複製物により頒布する権利のことです(著作権法26条)。 頒布とは、有償であるか無償であるかを問わず、複製物を公衆に譲渡または貸与することをいいます(2条1項19号)。また、映画の著作物の場…

口述権(著作権法24条)と展示権(著作権法25条)

口述権とは? 口述権とは、自己の言語の著作物を公に口頭で伝達する権利のことです。他人が著作者に無断で、書店などで集客を目的として絵本や小説の朗読会をすると侵害になります。公衆に対して直接朗読する場合の他、口述を録音した物…

伝達権(著作権法23条2項)

  伝達権とは、公衆送信される著作物を、受信装置を用いて公に伝達する権利のことです(著作権法23条2項)。たとえば、TV放送されているサッカーの試合を大型スクリーンに映写したり、レストランなどに置かれたテレビ受…